学研『ミュージックエコー』全項目(1)
鷺澤伸介
(初稿 2020.10.16)
(最終改訂 2020.10.16)
(1)1970年・1971年
(2)1972年
(3)1973年
(4)1974年・1975年
★学研『ミュージックエコー』誌(全54冊)の全項目です。
★この雑誌は、中学生・高校生向けに、小学生向けの『科学』と『学習』同様、学校で販売されていました。毎号、本誌のために録音されたクラシック音楽の33回転17センチ・レコードが付録に付くのが特徴でした(一部既製の録音を流用した模様)。本誌の方では、中高生には少し難しい、あるいは中高生だけが読むのではもったいないと思えるくらい、各執筆者が本格的な内容の記事をお書きになっています。楽譜もたくさん載っていますが、「楽譜の読み方」のような記事はまったくありません。楽譜が読めないレベルの読者は想定していないようです。70年代初期のマンガ雑誌や青少年向け雑誌に多かった「背伸び志向」が濃厚な雑誌です。
★読者からの作品コーナーで、まだ高校生だった青島広志さんの作品(小説、作曲)が取り上げられていたり、作曲作品コンテストで、やはり高校生だった谷山浩子さんの作品が入賞・付録レコードに録音されていたりと、なかなか貴重な記録も含まれています。
★目次ページと本文ページとで題名が食い違っているケース、目次ページでの連載ものの題名や表記方法が号ごとに変わっているケースなどが多く見られました。どうやら目次ページはあまり正確ではないようですので、ここでの題名や執筆者の記載はすべて本文ページに従い、目次ページは補助的に使いました。目次ページは掲載順ではなく特集・カラー・単色グラビアなどでカテゴライズして並べてあるのに対し、ここではすべて掲載順に並べてあります。また、記事のタイトルが落ちているケースがけっこう見られましたので、その場合は類推したものを( )で補いました。
★本文刷り色記号
【カ】=フルカラー
【二】=二色刷
【単】=単色刷(黒だけでなく色インクの場合も多い)
【カ二】=フルカラーと二色刷
【カ単】=フルカラーと単色刷
【二単】=二色刷と単色刷
1970年・1971年
1970年10月第1巻第1号創刊号
★記念すべき創刊号。「創刊のことば」のようなものは載っていない。付録レコードとも、定価330円、団体価格300円。判型は、17センチ・レコードに合わせたのか、重箱判である。
●《特集1》=ベートーベン ●《特集2》=音楽のたのしみ
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
レイアウト:奥野玲子、全156ページ
★ホフナングは、巻末の「扉のカット」(についての説明)では「ホフヌング」と表記されている。「レイアウト」は「AD」(アート・ディレクター?)と表記されている号もある。いずれの号も表記のママとした。
【カ】《特集1》ベートーベン カラー紀行 属啓成
【カ】オペラ物語 ウェーバー作曲 歌劇「魔弾の射手」
★このカラーページの「オペラ物語」は、今号と12月号の「夕鶴」の二回だけ。オペラのあらすじを紹介するコーナーとしては、写真ではなくイラストによる「オペラ名作シリーズ」が1971年7月号から始まることになる。
【カ】歌のふるさと 五木の子守唄 熊本地方民謡
【カ単】世界の民族音楽〈1〉 ソビエト 小泉文夫
【単】世界の音楽 カラヤン/F・ディスカウ/ケンプ/パリ管弦楽団 他
★来日した音楽家のコンサート報告。次号からはこの下の「echoリスニングルーム 今月のステージから」と統合、「今月のステージ」として連載されることになる。
【単】大きな音楽をつくるタフガイ――岩城宏之 黛敏郎
【単】音楽教室訪問 青森県立黒岩高等学校、静岡青森県立弘前中央高等学校、清水女子高校
【二】《特集1》ベートーベンの生涯 村田武雄
【二】《特集1》echo名曲ライブラリー解説 「運命」はこう聞こう 高木東六
【二】《特集1》赤塚不二夫作曲画シリーズ〈1〉 「運命」だニャロメ!
【二】《特集1》オコラないでねベートーベンちゃん 文:岩城宏之、絵:長新太
【単】《特集1》もうひとりのベートーベン ベートーベンの芸術と人間 向坂正久
【単】《特集1》ベートーベン・四つのエピソード
【単】森進一はなぜうける 小泉文夫
【単】盗まれた名曲 荻正広
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
1 オルガン、2 ハープシコード、3 ベートーベンの歌曲
【単】echoリスニングルーム 今月のステージから 横溝亮一
【単】echoリスニングルーム 音楽雑話 大木正興
【単】music echo 海外ニュース
【単】オーディオ・コーナー 植木鉢から音が出る! 指導:長岡鉄男、制作:須藤直美(高校1年)
★この須藤直美さんの学年は、本文中には「高校二年生」と書いてある。こういう間違いはたくさんありそうできりがないので、目立つ間違いのみ指摘していく。
【単】オーディオ・ミニ評論懸賞募集
【二】目で見る音楽史〈1〉 音楽の歴史を見わたす 渡辺学而
【二】ショート・ショート 音楽家シリーズ〈1〉 ?モーツァルト伝 文:筒井康隆、絵:冨田英三
【二】echoギター教室〈1〉 小胎剛
【単】ギターは恋人のように 文:小胎剛、絵:水野了旬
【単】《特集2》音楽を聴く悦び 串田孫一
【単】《特集2》ナオズミ氏の生活と意見 山本直純
【単】《特集2》音楽と私 下重暁子
【単】おたまじゃくしABC〈1〉 幕あき 文:石丸寛、絵:阿部隆夫
【単】トモさんのまじめ対談〈1〉 音楽はお好き? ホスト:友竹正則、ゲスト:石坂浩二
★石坂浩二さん(当時28歳)が音楽に造詣が深いことがよく分かる対談記事。「フーガの技法」を何度も聴いて楽譜も見ているとか、作曲家ならベルリオーズ、指揮者ならミュンシュが特に好きだとか。
【単】FMをたのしもう 貝山知弘
【単】echo of echo 作品募集
★「エコー・オブ・エコーとはあなたの広場です」とのこと。要するに、読者の投稿ページである。募集しているのは「作曲コーナー」「詩人の広場」「ディスカッション広場」「評論コーナー」「なんでも質問箱」。
【単】表紙の言葉 灘本唯人、echoレコード演奏者の横顔、扉のカット(の説明)、奥付
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
イタリアの歌、ポピュラーベスト4
【単】愛読者カード
★裏表紙裏に、ヤマハ主催の「'70作曲コンクール」(後の「ポピュラーソングコンテスト」・略称「ポプコン」、この年のコンクールは後に「第2回ポプコン」と位置づけられた)の募集広告が掲載されている。第1回締切が昭和45年6月15日、第2回締切が昭和45年9月15日と書いてあるが、この創刊号=10月号の発売日はいつだったのだろう?9月15日の締切よりも前だったのだろうか?9月1日発売だったとしても、これの締切までは二週間しかなかったことになる。
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー1
SG501
ベートーベン/交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
A面GA5001:第1楽章、第2楽章
B面GA5002:第3楽章、第4楽章
指揮:ペーター・シュワルツ
東京フィルハーモニー交響楽団
★録音年月日、収録場所などの記載はない。本誌にも載っていない。
1970年11月第1巻第2号
★創刊号ではまだ試行錯誤感が濃厚であったが、この創刊第2号ではこの後の号のフォーマットがほぼ確立している。ページ数が6ページ増えて162となっており、今号から3号はこのページ数がキープされる。
●《特集1》=チャイコフスキー ●《特集2》=現在(NOW)を生きる新しい音楽
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、ジャケット写真:江川竜生、全162ページ
★「ジャケット写真」担当者は、記載されていないことが多い。この江川竜生さんという方は、号によっては江川「龍」生と表記されることもある。
【カ】《特集1》チャイコフスキー カラー紀行 属啓成
【カ】《特集1》バレエへの招待〈白鳥の湖〉 蘆原英了
【カ】歌のふるさと よさこい節 高知県民謡
【カ】世界の民族音楽〈2〉 カメルーン 小泉文夫
【カ】M.E.GALLERY ほのぼのとした絵 高山辰雄「昼」 立川澄人
★M.E.GALLERYのM.E.とは「Music Echo」の頭文字であろう。どういうコーナーなのかは1971年2月号に初めて記載がある。このように、この雑誌は、新コーナーが始まってもそれがどういう内容なのかが最初のうちは記載されないことが多い。読めばだいたい見当はつくのだが、それにしても不親切である。まあ「創刊のことば」もなかったわけで、出版社がどんなことを狙って創刊した雑誌なのかもよく分からないくらいだから、そういう性格の雑誌なのだと思うほかはないのだろう。
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】チェロに生きる若獅子――岩崎洸
【単】美しい音楽の都ザルツブルク 中島皇恵
【二】《特集1》悲嘆のなかに光を求めて――チャイコフスキーの人と芸術 村田武雄
【二】《特集1》echo名曲ライブラリー解説 たそがれのメロディー 高木東六
【二】《特集1》赤塚不二夫作曲画シリーズ〈2〉 〈白鳥の湖〉だニャロメ!
【二】《特集1》夜明け前 チャイコフスキーとその時代 文:浜田泰三、絵:山下芳郎
【単】マリア・カラス その華麗なる個性
【単】カメラ・ルポ ギターを作る少年
【単】不易か?流行か?MOOG バッハも驚く電子楽器モーグ
【二】目で見る音楽史〈2〉 古代ギリシャの音楽 渡辺学而
【二】服部正作曲教室〈1〉 詩の心をつかもう
★先月の創刊号で初めて募集して、翌月号にすでに作品が載っている。異様な早さである。今号の締切が「10月5日」になっているが、11月号の募集でこの締切日付は早すぎるのでは?ちなみに、12月号では締切が「11月30日」となっている。
【単】音楽教室訪問 愛媛県立三島高等学校
【単】《特集2》予想を拒否する前衛音楽 和田則彦
【単】《特集2》ロックはぼくの命の起爆剤か 黒田恭一
【単】《特集1》ショート・ショート 音楽家シリーズ〈2〉 ナポレオン対チャイコフスキー世紀の決戦 文:筒井康隆、絵:久里洋二
【単】music echo(海外ニュース)
★今号では「music echo」というページが二箇所にある。創刊号では「海外ニュース」という副題が付いていたので、今号もそうなのだろう。このページは、今号から1971年3月号までは埋め草的に複数箇所に散らばって掲載され、4月号からは一箇所にまとめて載るようになる。
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
★本年亡くなったバルビローリとセルのレコード紹介。
【単】おたまじゃくしABC〈2〉 音 石丸寛
★創刊号では別の人が絵を描いていたが、今号から石丸寛さんが絵も描いている。
【単】トモさんのまじめ対談〈2〉 ビバ! ラ・マンチャ ホスト:友竹正則、ゲスト:市川染五郎
【単】FMをたのしもう 貝山知弘
【単】オーディオ・コーナー キミのラジオが生きかえる 指導:長岡鉄男、モニター:白柳竜一(読者)
【単】オーディオ・ミニ評論懸賞募集、オーディオ・ミニ・ニュース
【単】echo of echo
作品募集
オーディオ・ミニ評論懸賞発表
音楽クイズ・懸賞募集
【単】echoレコード演奏者の横顔、扉のカット(の説明)、奥付
【二】echoギター教室〈2〉 小胎剛
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
キャンパス・フォーク・ベスト10、合唱曲〈いろはうた〉
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー2
SG502
チャイコフスキー/バレエ組曲「白鳥の湖」作品20より
A面GA5003:情景、小さい白鳥の踊り、円舞曲、スペインの踊り
B面GA5004:白鳥の踊り、終曲
指揮:渡辺暁雄
日本フィルハーモニー交響楽団
ヴァイオリン:ルイ・グレラー
チェロ:ツビー・ハレル
★録音年月日、収録場所などの記載はない。本誌にも載っていない。
1970年12月第1巻第3号
●《特集1》=クリスマス ●《特集2》=現代の若者にとって音楽とは何か
【カ】表紙イラスト、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次、全162ページ
★記載がないが、表紙イラストはいつものように灘本唯人さんのものであろう。
【カ】《特集1》クリスマス・ファンタジー 詩:立原えりか
【カ】オペラ物語 團伊玖磨作曲 歌劇「夕鶴」 木下保
【カ】歌のふるさと 会津磐梯山 福島県民謡
【カ】世界の民族音楽〈3〉 インドネシア・バリ島 小泉文夫
【カ】M.E.GALLERY 子どもの心の美しさ ボナール「少女と犬」 宮沢明子
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
★今号も「music echo」というページが離れた箇所に二つあり、その二つ目に創刊号以来初めて「世界のニュース・日本のニュース」という副題が付いている。
【単】帰ってきたスゴイ男――セイジ・オザワ 武満徹
【単】わが輩はラッパである 秋山紀夫
【二】《特集1》ヨーロッパ音楽の柱 村田武雄
【二】《特集1》echo名曲ライブラリー解説 街に灯をともす音楽 高木東六
【二】《特集1》赤塚不二夫作曲画シリーズ〈3〉 主よみもとに近ずかん
★「近ずかん」は原文のママ。「近づかん」が正しい。目次も同じように誤る。この赤塚不二夫さんのマンガ連載は、本誌の特集と連動していることもあるし、全然関係ない内容であることもある。
【二】《特集1》聖書物語 イエス・キリストの生涯 甲斐不二夫
【単】母への最後の手紙――キリシタン哀史 片岡弥吉
【単】黒衣のうちに狂気を秘めて 文楽の世界にある青年
【単】世界をめざして――小泉和裕
【単】音楽教室訪問 長崎県立長崎北高等学校
【二】目で見る音楽史〈3〉 中世の音楽〈Ⅰ〉 渡辺学而
【二】服部正作曲教室〈2〉 曲のバランスを考える
【単】《特集2》音楽無用論 永六輔
【単】《特集2》音楽青春論 向坂正久
【単】《特集2》新しいマッチをすりな 文:室謙二、絵:柳生弦一郎
【単】《特集2》私はこう思う 中村紘子、小泉和裕、中山千夏、岡崎有紀、一柳慧、土居まさる、庄司薫
【単】《特集1》ショート・ショート マイ・クリスマス 岡田睦
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
メンデルスゾーン/バイオリン協奏曲ホ短調作品64
★これは次号(メンデルスゾーン特集号)に載せた方がよかったのではないかと思うが、もしかすると「次号の予習として」わざと前号に載せたのかもしれない。今号以降、「聞いておきたい名曲名盤」は「作品別」になる。
【単】おたまじゃくしABC〈3〉 メロディ 石丸寛
【単】トモさんのまじめ対談〈3〉 自分の歌がうたいたい ホスト:友竹正則、ゲスト:マイク真木、前田美波里
★この当時、ゲストのお二人はご夫婦だった。
【単】FMをたのしもう 貝山知弘
【単】オーディオ・コーナー ステレオってなあに 長岡鉄男
【単】オーディオ・ミニ評論懸賞発表
【単】echo of echo
作品募集
お便り紹介
音楽クイズ・懸賞募集
【単】echoレコード演奏者の横顔、扉のカット(の説明)、奥付
【二】echoギター教室〈3〉 小胎剛
【二】echo楽譜集
クリスマス・キャロル、フォーク・ベスト3
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー3
SG503
クリスマス名曲集
A面GA5005:もろびとこぞりて、神には栄え、神のみこは
B面GA5006:アベ・マリア(グノー)、もみの木、聖しこの夜
指揮:ワルター・ハーゲン=グロル
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
オルガン:小沢幸四郎
録音:1970年4月26日 東京・スタジオ・センター第1スタジオ
★SG551と同じ。
1971年1月第2巻第1号
●《特集1》=メンデルスゾーン ●《特集2》=音楽未来学
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、ジャケット写真:江川龍生、全162ページ
【カ】《特集1》メンデルスゾーン カラー紀行 属啓成
【カ】ワーグナーへの鎮魂歌――ポップの美学
【カ】歌のふるさと 小諸馬子唄 長野県民謡
【カ】世界の民族音楽〈4〉 オーストラリア 小泉文夫
【カ】M.E.GALLERY 心のふるさと シャガール「わが故郷」 深沢亮子
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】ピアノとの対話に生きる――中村紘子 小中陽太郎
【単】バイオリンの町ミッテンワルド 無量塔蔵六
【二】《特集1》形式のなかの幻想――メンデルスゾーンの生涯 村田武雄
【二】《特集1》echo名曲ライブラリー解説 気品をたたえた通俗性 高木東六
【二】赤塚不二夫作曲画シリーズ〈4〉
【二】《特集1》真説 メンデルスゾーンとロマン派の三人 武川寛海
【単】カメラ・ルポ この深き泉の中に――群馬交響楽団の歩んだ道
【単】日本の楽器〈1〉 三味線 小泉文夫
【単】音楽教室訪問 岡山県作陽高等学校、富山県立砺波高等学校
【単】愛読者カード
【二】目で見る音楽史〈4〉 中世の音楽〈Ⅱ〉 渡辺学而
【二】服部正作曲教室〈3〉 音域のうまいきめかた
【単】《特集2》イラスト編 真鍋博、井上洋介、長新太、マッド・アマノ、和田誠、手塚プロダクション
【単】《特集2》ショート・ショート 女が音楽を支配する時 向坂正久
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
★今号の「music echo――世界のニュース・日本のニュース」は離れた箇所に三つある。
【単】コマソン考 CMについて言うことはいろいろあるのダ 和田則彦
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
ブラームス/交響曲第1番ハ短調作品68
【単】おたまじゃくしABC〈4〉 リズム 石丸寛
【単】トモさんのまじめ対談〈4〉 ビューティフル・ライフのすすめ ホスト:友竹正則、ゲスト:伊丹十三
【単】FMをたのしもう 貝山知弘
【単】オーディオ・コーナー これだけは気をつけたいレコードの扱いかた 長岡鉄男
【単】echo of echo
詩人の広場
作品募集
音楽クイズ・懸賞募集
★今号から「echo of echo(読者のページ)」において投稿作品が発表され始めている。ただし、今号は「詩人の広場」のみ。
【単】echoレコード演奏者の横顔、奥付
【二】echoギター教室〈4〉 小胎剛
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
冬のうた、ポピュラー・ベスト5
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー4
SG504
メンデルスゾーン/バイオリン協奏曲ホ短調作品64
A面GA5007:第1楽章
B面GA5008:第2楽章、第3楽章
バイオリン:豊田耕児
指揮:秋山和慶
東京交響楽団
★録音年月日、収録場所などの記載はない。本誌にも載っていない。
1971年2月第2巻第2号
●《特集》=シューベルト
【カ】表紙イラスト、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次、全156ページ
★記載がないが、表紙イラストはいつものように灘本唯人さんのものであろう。ページ数が156に減り、創刊号と同じ数に戻っている。
【カ】《特集》シューベルト カラー紀行 向坂正久
【カ】《特集》フォト・ポエム 冬の旅 詩:ミュラー、訳:大宮真琴
【カ】歌のふるさと 下津井節 岡山県民謡
【カ】世界の民族音楽〈5〉 スペイン 小泉文夫
【カ】M.E.GALLERY 片隅にあった絵 クレー「海の暮れ方」 吉行理恵
★「M.E.GALLERY」は、今号で初めて「私の好きな絵」という内容説明が付いた。
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】神秘と情熱のバイオリニスト――前橋汀子 宮沢明子
【単】日本の楽器〈2〉 尺八 小泉文夫
【二】《特集》シューベルトの人と芸術 村田武雄
【二】《特集》echo名曲ライブラリー解説 果てしない旅を求めて 高木東六
【二】《特集》リートの流れ 木村重雄
【単】バーンスティン物語 和田則彦
★「バーンスティン」はレナード・バーンスタインのこと。この雑誌では、この人のカタカナ表記が統一されていない。大木正興さんはたいてい「バーンスタイン」と表記するが、今号の和田則彦さんや72年8月号の若杉弘さんは「バーンスティン」と書いている。
【単】海の上の放送局 宮本啓
【単】音楽教室訪問 栃木県立宇都宮高等学校
【二】目で見る音楽史〈5〉 ルネッサンスの音楽 渡辺学而
【二】ショート・ショート 新説・月光の曲 岡田睦
【二】赤塚不二夫作曲画シリーズ〈5〉
【二】服部正作曲教室〈4〉 良い曲は正しい楽譜から
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
★今号の「music echo――世界のニュース・日本のニュース」は離れた箇所に二つある。
【単】日本の音楽風土を考える――ぼくらの音楽的感性はどこからやってきたのか 園部三郎
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
バッハ/マタイ伝による受難曲
【単】おたまじゃくしABC〈5〉 ハーモニーと調 石丸寛
【単】トモさんのまじめ対談〈5〉 作曲家ってハッピーな商売じゃない ホスト:友竹正則、ゲスト:三宅榛名
【単】オーディオ・コーナー テープ・ライブラリーをつくろう 長岡鉄男
【単】オーディオ・ミニ評論懸賞募集、11月号ミニ評論入選者発表
【単】愛読者カード
【単】ギター教室〈5〉 小胎剛
★今号から「ギター教室」の前の「echo」が落ちている。
【単】当世聴衆気質10態 おんがくきくのもいろいろあるよ
【単】FMをたのしもう 貝山知弘
【単】echo of echo
なんでも質問箱
ディスカッション広場
詩人の広場
作品募集
音楽クイズ・懸賞募集
★今号の音楽クイズは、たぶん全号通じて最も難しい問題であった。というのは、このクイズは写真がモノクロで分かりにくいのに加え、この号では編集部のミスで太丸が落ちてしまっているためである。ヒントがあるので正解は何となく分かるものの、この雑誌のクイズでこんなに悩んだ問題はほかにはない。ミスについては、次号に次のような《お詫び》が掲載された。「本誌2月号音楽クイズは、印刷上のミスにより太丸が脱落し、みなさまにご迷惑をおかけしました。この号に限り、クイズ回答の正誤にかかわらず抽選で賞品をお送りいたします」……クイズの写真を
こちらにアップしましたので、お暇なら解いてみてください。
【単】echoレコード演奏者の横顔、奥付
【二】echo楽譜集
《特集》シューベルト「冬の旅」より、ポピュラー・ベスト6
★「冬の旅」は、原曲のピアノ伴奏譜ではなく、コード付メロディ譜またはコード付歌詞による掲載。付録レコードの5曲がすべて載っている。しかも、メロディ譜にはドイツ語歌詞と訳が両方併記されており、さらにドイツ語にはカタカナで読み方が書いてあるという親切ぶり。なお、扉はポピュラー・ベスト「7」と誤る。目次の「6」が正しい。
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー5
SG505
シューベルト/歌曲集「冬の旅」作品81より
A面GA5009:第1曲「おやすみ」、第5曲「ぼだい樹」
B面GA5010:第11曲「春の夢」、第20曲「道しるべ」、第24終曲「辻音楽師」
バリトン独唱:ヘルムート・ラング
ピアノ伴奏:ワルター・ハーゲン=グロル
録音:1970年4月25日 東京
1971年3月第2巻第3号
●《特集1》=ショパン ●《特集2》=黒人の音楽
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、ジャケット写真:江川竜生、全152ページ
【カ】《特集1》ショパン カラー紀行 中河原理
【カ】日本の祭り 後藤淑
広島県・花田植え、京都市・祇園祭り、大分県・天念寺の鬼会(おにえ)、愛知県・花祭り、岩手県・獅子踊り
【カ】M.E.GALLERY 涼しげな画面 フォートリエ「黒の青」 石丸寛
【カ】世界の民族音楽〈6〉 インド 小泉文夫
【カ】歌のふるさと コキリコの唄 富山県民謡
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】サムライの後裔――新進ピアニスト荒憲一 原田茂生
【単】日本の楽器〈3〉 鼓 小泉文夫
【二】《特集1》ピアノの詩人ショパン 村田武雄
【二】《特集1》echo名曲ライブラリー解説 優雅なセンチメンタリズム 高木東六
【二】《特集1》ロマン主義の魂の果実 ジョルジュ・サンドとフレデリック・ショパン 田中淳一
【単】運河の街アムステルダム 新井深
【単】レコードのできるまで 貝山知弘
【単】音楽教室訪問 福岡県立朝倉高等学校、佐賀県立神埼高等学校
【二】目で見る音楽史〈6〉 宗教改革時代のドイツ音楽 渡辺学而
【二】ショート・ショート スペース・デュエット 文:和田則彦、絵:久里洋二
【二】赤塚不二夫作曲画シリーズ〈6〉 音楽すればこの世はタノシ
【二】服部正作曲教室〈5〉 メロディ素材の選び方
【単】《特集2》死者が甦る時の音楽 室謙二
【単】《特集2》ジャズ――人間の歌 黒田恭一
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
★今号の「music echo――世界のニュース・日本のニュース」は離れた箇所に二つある。
【単】おたまじゃくしABC〈6〉 構成と形式 石丸寛
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】トモさんのまじめ対談〈6〉 のっそりたっぷり歩いて行きたい ホスト:友竹正則、ゲスト:トワ・エ・モワ
【単】オーディオ・コーナー 7万円までのステレオ 長岡鉄男
【単】オーディオ・ミニ評論懸賞募集、12月号ミニ評論当選発表
【単】ギター教室〈6〉 小胎剛
【単】ミニ・エコー
★「ミニ・エコー」は、この後の5月号に「小さな話題が集まったページ」と内容説明が付く。
【単】FMをたのしもう ステキなホスト&ホステスたち 貝山知弘
【単】echo of echo
詩人の広場
作品募集
音楽クイズ・懸賞募集、11月号音楽クイズ当選者発表
【単】echoレコード演奏者の横顔、奥付
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
たのしいギター・アルバム、ポピュラー・ベスト4
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー6
SG506
ショパン/ピアノ作品集
A面GA5011:幻想即興曲、別れの曲
B面GA5012:小犬のワルツ、マズルカ5番変ロ長調、夜想曲2番変ホ長調
ピアノ独奏:中島皇恵
録音:1970年9月 東京
1971年4月第2巻第4号
●《特集》=ヨハン・シュトラウス
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、全156ページ
【カ】《特集》ヨハン・シュトラウス カラー紀行 中河原理
【カ】ヴェローナの野外オペラ 福原信夫
【カ】M.E.GALLERY 黒く重い夜の底で 藤田嗣司「夢」 中村紘子
【カ】世界の民族音楽〈7〉 トルコ 小泉文夫
【カ】歌のふるさと 島原地方の子守唄 長崎県民謡
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】無邪気なロマンティスト――アルト・伊原直子 山田一雄
【単】“音”を削る――手作りの民族楽器 甲斐大策
【二】《特集》J・シュトラウスの生涯 村田武雄
【二】《特集》echo名曲ライブラリー解説 絢爛ときらめくワルツの調べ 高木東六
【二】《特集》ウィンナ・ワルツの心 大町陽一郎
【単】帝王カラヤン 宇野功芳
★読者からの賛否両論の投稿が殺到し、フォロー記事が9月号と12月号に載ったという曰く付きの記事。「現代人は簡単に彼の魔術に引っかかってしまう」「ベートーベンはこんなに洗練された、スマートな音を求めていたであろうか」「『フルトヴェングラーの指揮はこうではなかった』といって、リハーサル中に去って行ったベルリン・フィルハーモニーの楽員の言葉はきわめて印象的である」など、往年の宇野節が垣間見える。……9月号のフォロー記事では、「好き嫌いでは批評はできない」とお書きになってご自分のカラヤン推薦盤を数点挙げられているにもかかわらず、宇野さんが本質的には「カラヤン嫌い」であることは中高生にも伝わってしまったと思われる。4月号でも9月号でも、宇野さんはカラヤンの音楽以外の部分にまで批判的なことを書いておられるのだが、こういうのは良くない。これに対し、吉田秀和さんは、1972年9月号の「カラヤンの魅力と意義」という記事において、カラヤンはショーマンだと悪口を言う傾向(宇野さんはまさにこれ)について、「彼(=カラヤン)はもうそういうことを超越してしまっている」と切り捨てている。
【単】ブロワ城の想い出 足立朗
【単】音楽教室訪問 都立雪谷高等学校、東京成徳学園
【二】目で見る音楽史〈7〉 バロック時代の音楽 渡辺学而
【二】ショート・ショート 蒸発したモーツァルト 文:向坂正久、絵:和田誠
【二】赤塚不二夫作曲画シリーズ〈7〉 カスタネット
【二】服部正作曲教室〈6〉 自分の個性を大切に
【単】愛のかたち――音楽家の手紙 内山登美子
【単】おたまじゃくしABC〈7〉 音楽の表現 石丸寛
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】オーディオ・コーナー 高校生のステレオを診断する コンサルタント:長岡鉄男、読者:高木京子、原聡
【単】トモさんのまじめ対談〈7〉 篠笛じゃニコレに負けない ホスト:友竹正則、ゲスト:藤舎推峰
【単】ギター教室〈7〉 小胎剛
【単】ミニ・エコー
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
【単】FMをたのしもう ステキなホスト&ホステスたち 貝山知弘
【単】echo of echo
(詩人の広場)
作品募集
音楽クイズ・懸賞募集、12月号音楽クイズ当選者発表
★詩二編のほか、玉川学園高等部1年生当時の青島広志さんの投稿が掲載されているが、読んだところでは小説のようである。編集部もどう扱っていいものか迷ったようで、「詩人の広場」という題をわざと落としたと思われる。
【単】echoレコード録音こぼれ話、奥付
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
ウィーンの森の物語
★「ギターでうたおう」のページだというのに、なぜか混声四部合唱の楽譜。コードは付いているので、ギター伴奏と合唱のための楽譜なのかと思いきや、前奏や間奏に30小節近くもの休符がある。どのように使えばいいのかよく分からない楽譜。レコードに合わせて合唱で歌えばいいのか?いや、移調してあるのでそれも無理だ。
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー7
SG507
ウィンナ・ワルツ集
A面GA5013:美しく青きドナウ、ウィーン気質
B面GA5014:ウィーンの森の物語、芸術家の生涯、春の声
指揮:ハンス・ユルゲン・ワルター
ハンブルク交響楽団
★すべてカットされた短縮版。「美しく青きドナウ」以外はほんのさわりだけ、という感じである。もっとも、これらの曲を楽譜どおりすべて演奏している録音は、原典重視の傾向が強くなっている21世紀の今日でもほとんどないのが実情である。楽譜の指示どおりに全部演奏すると、「美しく青きドナウ」は14分、「ウィーンの森の物語」は16分くらいかかるはず。このレコードは本誌の独自録音ではなく、例外的に既製の録音を使ったらしい。古い録音のようだが、ステレオである。
1971年5月第2巻第5号
●《特集》=シューベルト
★間にわずか2号を挟んだだけで、またしてもシューベルトの特集。5月号は前月の4月に発売されることから、学校内販売量の多いこの雑誌の「年度開始号」は5月号を設定しているようである(新入生がこの雑誌を入手できるのは、4月号ではなく5月号が最初になる、ということ)。年度をまたいだので、同じ作曲家の特集が近接してもよいとの判断だろうか?だが、新入生はともかく、2、3年生は「え?またシューベルト?」と感じたと思われる。
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、全156ページ
【カ】《特集》シューベルト カラー紀行 中河原理
【カ】忘れられた世界 秘境フンザを訪ねて ニコラス・モンサラト
【カ】M.E.GALLERY ナイーヴな宗教心 グリューネヴァルト イーゼンハイム祭壇画「キリスト磔刑」 原田茂生
【カ】世界の民族音楽〈8〉 韓国 小泉文夫
【カ】歌のふるさと 佐渡おけさ 新潟県民謡
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】心をうたうピアニスト――宮沢明子 若林駿介
【単】もう一つの顔――能面 後藤淑
【二】《特集》シューベルトの人間像 門馬直美
【二】《特集》echo名曲ライブラリー解説 ウィーンにそそぐ静かな陽ざし 高木東六
【二】《特集》シューベルトとウィーン 村田武雄
【単】森と音楽の都ウィーン 新井深
【単】カオスの司祭――新しい音楽家ツトム・ヤマシタ
【単】音楽教室訪問 島根県松江市立女子高等学校、新潟県立西新発田高等学校
【二】目で見る音楽史〈8〉 バロック時代の音楽Ⅱ 渡辺学而
【二】ショート・ショート 田島先生の礼節 文:杉森久英、絵:広瀬洋子
【二】赤塚不二夫作曲画シリーズ〈8〉 ネコのけんかだ!!
【二】服部正作曲教室〈7〉 モチーフをうまく使う
【単】ボン裁判所法廷記録1971年5月5日於:西ドイツ・ボン市 和田則彦
【単】おたまじゃくしABC〈8〉 おたまじゃくし 石丸寛
★回の番号について、「作曲教室」は〈8〉、「おたまじゃくしABC」は〈6〉と誤る。ここでは正しい番号に修正した。
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】オーディオ・コーナー 話題の4チャンネルを聞く! 長岡鉄男、協力:中村紘子
【単】レコード、テープ・プレゼント募集、2月号ミニ評論当選発表
【単】トモさんのまじめ対談〈8〉 「男は度胸」で修行中 ホスト:友竹正則、ゲスト:浜畑賢吉
【単】ギター教室〈8〉 小胎剛
【単】ミニ・エコー――小さな話題が集まったページ
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
【単】FMをたのしもう 裏方さん!こんにちは
【単】echo of echo
詩人の広場
ディスカッション広場
作品募集
音楽クイズ・懸賞募集、1月号音楽クイズ当選者発表
【単】echoレコード録音こぼれ話、奥付
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
ひとりぼっちのシャンソン、ポピュラー・ベスト4
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー8
SG508
シューベルト/交響曲第8番「未完成」
A面GA5015:第1楽章
B面GA5016:第2楽章
指揮:ペーター・シュワルツ
東京フィルハーモニー交響楽団
録音:1970年5月 東京スタジオセンター
1971年6月第2巻第6号
●《特集》=ベートーベン
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、ジャケット写真:丸山勇、全156ページ
【カ】《特集》ベートーベン カラー紀行 中河原理
【カ】自由をうたう民衆劇“ウィリアム=テル” 関楠生
【カ】M.E.GALLERY おどろおどろしく人を呑む ムンク「生命の舞踏」 伊原直子
【カ】世界の民族音楽〈9〉 ニューギニア 小泉文夫
【カ】歌のふるさと 安里屋ユンタ 沖縄民謡
★まだ沖縄返還前なので、「沖縄『県』」とは書かれていない。
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】太陽の輝き――バイオリニスト和波孝禧
【単】ベルギーと私 宮沢明子
【二】《特集》ハイリゲンシュタットの遺書 大宮真琴
★解説のほか、遺書全文が小さな文字で小さなスペースにびっしり詰め込んで掲載されている。
【二】《特集》echo名曲ライブラリー解説 谷間に咲く白百合 高木東六
【二】《特集》ベートーベンのラブ・レター 武川寛海
【単】蓄音機からステレオまで 池田圭
【単】ステージ101のヤングたち
★メンバーへのインタヴューのグラビア記事。最後に黒柳徹子さんの「司会者の弁」が付いている。
【単】音楽教室訪問 金沢女子短期大学高等学校、横浜市立桜丘高等学校
【二】目で見る音楽史〈9〉 古典主義時代の音楽 渡辺学而
【二】ショート・ショート 歳月 文:佐藤愛子、絵:柳生弦一郎
【二】赤塚不二夫作曲画シリーズ〈9〉 こわれちゃった!
【二】服部正作曲教室〈8〉 詩の内容をよくつかむ
【単】ウィンナの辻音楽士 作:グリルパルツァー、ダイジェスト:谷口慧、絵:鈴木康司
【単】おたまじゃくしABC〈9〉 モチーフと変奏 石丸寛
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】MINI HISTORY――オーケストラの楽器
★この「MINI HISTORY」のページは目次に載っていないが、もしかすると広告だろうか?楽器の説明の後、最後にレコードを一枚紹介しているだけである。また、このページの右のページに、ヤマハ主催の「'71作曲コンクール」(後の「ポピュラーソングコンテスト」・略称「ポプコン」、この年のコンクールは後に「第3回ポプコン」と位置づけられた)の募集広告があり、同広告は9月号まで4号にわたって掲載された。このコンクールの募集広告は創刊号以来。応募資格に「作曲を職業としていない方ならどなたでも参加できます」とあるので、ネット上で見かける「第5回までのポプコンはプロを対象としたコンテストだった」という説明は、どうやら誤りということになる。……なお、このコンクールではあの「サルビアの花」が、72年の第4回では井上陽水さんの「紙飛行機」が入賞している(両曲ともグランプリではなかった)。
【単】オーディオ・コーナー カートリッジのすべて 長岡鉄男
【単】3月号ミニ評論当選発表
【単】トモさんのまじめ対談〈9〉 「運命」はやりにくい ホスト:友竹正則、ゲスト:手塚幸紀
【単】ギター教室〈9〉 小胎剛
【単】ミニ・エコー――小さな話題が集まったページ 宮本啓
★「ミニ・エコー」に初めて担当者の名前が記された。
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
【単】FMをたのしもう キミのタイプはどれ?
【単】echo of echo
詩人の広場
作品募集
音楽クイズ・懸賞募集、2月号音楽クイズ当選者発表
【単】echoレコード録音こぼれ話、奥付
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
日本のうた、ポピュラー・ベスト6
【単】愛読者カード
★「日本のうた」は、「そうらん節」や「会津磐梯山」など日本民謡8曲を服部龍太郎さんが採譜したメロディ譜に、おそらく小胎剛さんによるものらしいコードが付けられてる(「島原の子守唄」のみ民謡ではなく宮崎康平さんの作)。日本民謡をギターで歌おう、ということらしい。
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー9
SG509
ベートーベン/ピアノソナタ第14番嬰ハ短調作品27の2「月光」
A面GA5017:第1楽章、第2楽章
B面GA5018:第3楽章
ピアノ独奏:中島皇恵
録音:1970年11月 東京
1971年7月第2巻第7号
●《特集》=モーツァルト
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、全156ページ
【カ】《特集》モーツァルト カラー紀行 中河原理
【カ】クメールの静寂――アンコール・ワットを訪ねて 平塚員世
【カ】M.E.GALLERY こわい こわい ゴヤ「砂に埋もれた犬」 友竹正則
【カ】歌のふるさと 手まり唄 福井県童唄
【カ】Photo Poem スエーデンの花嫁さん 内山登美子
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】秘められた情熱――ピアニスト木村かをり 木村茉莉
【単】吹きならせ!僕らの青春――アメリカン・スクールのブラスバンド 秋山紀夫
【二】《特集》モーツァルトの人と芸術 村田武雄
【二】《特集》echo名曲ライブラリー解説 愛と慰めと優しさと 高木東六
【二】《特集》人間モーツァルトを解剖する 向坂正久
【単】アイヌの民俗芸能――滅びゆくコタンのうたごえ 西角井正大
【単】セイジ・思い出のアルバム
★ほぼ写真ばかりのページだが、最後に山本直純さんの「わが友小沢征爾を語る」という文章が載っている。
【単】音楽教室訪問 和歌山県立田辺高等学校、兵庫県立星陵高等学校
【二】目で見る音楽史〈10〉 古典派からロマン派へ 形式に対する考え方の変化 渡辺学而
【二】ショート・ショート 夜空の音楽 文:三木卓、絵:山口マサル
【二】赤塚不二夫作曲画シリーズ〈10〉 つゆどき
【二】服部正作曲教室〈9〉 素直な表現を心がける
【単】ソビエトの詩とうたと 草鹿外吉
【単】ダークのソビエト見てある記 喜早哲(ダークダックス)
【単】おたまじゃくしABC〈10〉 強弱・クレッシェンド 石丸寛
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
ベートーベン/交響曲第3番変ホ長調「英雄」
【単】オーディオ・コーナー これがプレーヤーのすべてだ 長岡鉄男
【単】オペラ名作シリーズ〈1〉 フィガロの結婚または狂った一日 作:ボーマルシェ、ダイジェスト:谷口慧、絵:金森馨
【単】ギター教室〈10〉 小胎剛
【単】ミニ・エコー――小さな話題が集まったページ 宮本啓
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
【単】FMをたのしもう ローカル局のサービス・エリア
【単】echo of echo
ディスカッション広場
詩人の広場
作品募集
音楽クイズ・懸賞募集、3月号音楽クイズ当選者発表
【単】echoレコード演奏者の横顔、奥付
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
山のうた、ポピュラー・ベスト6
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー10
SG510
モーツァルト/セレナード第13番ト長調アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525
A面GA5019:第1楽章、第2楽章
B面GA5020:第3楽章、第4楽章、ディベルティメント第17番ニ長調K.334よりメヌエット
N響室内合奏団
録音:1970年9月 東京
★ジャケットの絵はモンドリアンの『ブロードウェイ・ブギウギ』だが、何か違和感が……と思ったら、上下が反転している。わざと?それともモンドリアンのコンポジション系の作品には上下左右がないとか?
1971年8月第2巻第8号
●《特集》=ムソルグスキー、ボロディン
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、ジャケット写真:山崎謙、全156ページ
【カ】《特集》ムソルグスキー、ボロディン カラー紀行 中河原理
【カ】世界のオペラ・ハウス
フランス パリ・オペラ座 長門美保
イタリア ミラノ・スカラ座 宮沢縦一
アメリカ メトロポリタン歌劇場 今井久仁恵
イギリス コベントガーデン歌劇場 佐藤章
オーストリア ウィーン国立歌劇場 福原信夫
イタリア ローマ歌劇場 高崎保男
【カ】M.E.GALLERY 人間の厳しさと険しさ セガンティニ「埋葬」 木村かをり
【カ】世界の民族音楽〈10〉 ハワイ 小泉文夫
【カ】歌のふるさと 江差追分 北海道民謡
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】冴えわたる技巧 バイオリニスト稲垣悠子
【単】イギリスの古い楽器造りを訪ねて デニス・ハート
【二】《特集》ムソルグスキー、ボロディンとロシア五人組 大宮真琴
【二】《特集》echo名曲ライブラリー解説 オーケストラを聞く楽しさ 高木東六
【二】《特集》ロシア音楽の流れ 大塚明
【単】ボリショイ・バレエの魅力 松山樹子
【単】魂に語りかけるバイオリニスト――ユーディ・メニューインの素顔 大木正興
【単】音楽教室訪問 東京都立明正高等学校
【二】目で見る音楽史〈11〉 ロマン主義時代の音楽〈Ⅰ〉 渡辺学而
【二】ショート・ショート ほたるの詩 文:新川和江、絵:東君平
【二】小さな愛の物語〈1〉〈2〉 永島慎二
★赤塚不二夫さんに代わり、今号から永島慎二さんのマンガが始まった。毎号一コママンガが二つ。
【二】服部正作曲教室〈10〉 歌いやすい調で書こう
【単】わだつみの声きえることなく――戦争と青春と音楽と 安田武
【単】おたまじゃくしABC〈11〉 楽譜と記号 石丸寛
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
ストラビンスキー/舞踊音楽「春の祭典」
★ストラヴィンスキーはこの年の4月に逝去。その関連で取り上げられた。
【単】オーディオ・コーナー アンプ、チューナーのポイントはここだ 長岡鉄男
【単】5月号レコード、テープ・プレゼント当選者発表
【単】オペラ名作シリーズ〈2〉 カルメン 作:プロスペール・メリメ、ダイジェスト:谷口慧、絵:宇野亜喜良
【単】ギター教室〈11〉 小胎剛
【単】ミニ・エコー――小さな話題が集まったページ 宮本啓
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
【単】FMをたのしもう
【単】echo of echo
詩人の広場
作品募集
音楽クイズ・懸賞募集、4月号音楽クイズ当選者発表
【単】echoレコード演奏者の横顔、奥付
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
反戦のうた、ポピュラー・ベスト7
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー11
SG511
ムソルグスキー/禿山の一夜 ボロディン/中央アジアの草原にて
A面GA5021:禿山の一夜
B面GA5022:中央アジアの草原にて
指揮:荒谷俊治
東京フィルハーモニー交響楽団
録音:1970年5月 東京
1971年9月第2巻第9号
●《特集1》=ブラームス ●《特集2》=バート・バカラック
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、ジャケット写真:江川竜生、全156ページ
【カ】《特集1》ブラームス カラー紀行 中河原理
【カ】ミュージカル 赤毛のアン
【カ】M.E.GALLERY ポップな世界 リクテンスタインの作品(題名はついていない) 一柳慧
【カ】世界の民族音楽〈11〉 タイ 小泉文夫
【カ】歌のふるさと 刈干切唄 宮崎県民謡
【単】今月のステージ 文:横溝亮一
【単】チェロ界の若きプリンス――堤剛 岩崎淑
【単】人生への愛――ルービンシュタインとの対話 シャロット・ミルス
【二】《特集1》ブラームスの一生 門馬直美
【二】《特集1》echo名曲ライブラリー解説 後期ロマン主義の典型 高木東六
【二】シンフォニーの魅力 宇野功芳
【単】不死鳥(フェニックス)マーゴと野生児ヌレエフ 景安正夫
【単】音楽教室訪問 香川県高松第一高等学校
【単】マッド・アマノのミュージック・ブラック・ジョークス
【二】目で見る音楽史〈12〉 ロマン主義時代の音楽〈Ⅱ〉 渡辺学而
【二】ショート・ショート とんぼ日記 吉行理恵
【二】小さな愛の物語〈3〉〈4〉 永島慎二
【二】服部正作曲教室〈11〉 落とし穴に気をつけて
★またもや投稿ページに青島広志さんの作品が掲載されているが、今回は作曲コーナー。投稿作品には珍しいピアノ両手伴奏付きの、かなり完成度の高い楽譜である。もちろん「Aクラス」評価。それでも、服部正さんは「知っていることを書きすぎたために焦点がボケてしまいました」と、なかなか厳しい指摘をなさっている。
【単】《特集2》バート・バカラック魅惑の音楽 荻昌弘
【単】《特集2》優雅な完全主義者 津久井洋
【単】《特集2》流行(はやり)について思うこと 室謙二
【単】おたまじゃくしABC〈12〉 現代の音楽 石丸寛
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
ハイドン/交響曲第101番ニ長調「時計」
【単】オーディオ・コーナー スピーカーを選ぶコツ 長岡鉄男
【単】オペラ名作シリーズ〈3〉 ファウスト――グレートヒェンの悲劇 作:J.W.ゲーテ、ダイジェスト:谷口慧、絵:鈴木康司
【単】ギター教室〈12〉 小胎剛
【単】ミニ・エコー――小さな話題が集まったページ 宮本啓
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
【単】FMをたのしもう
【単】echo of echo
ディスカッション広場
作品募集
音楽クイズ・懸賞募集、5月号音楽クイズ当選者発表
★上記のように、今号の「ディスカッション広場」は、4月号の宇野功芳さんの記事「帝王カラヤン」に対する読者の投稿と、それを受けての宇野さんの返答で構成されている。今号では宇野さんへの反論投稿のみ。宇野さんに賛同する投稿は12月号に載る。
【単】echoレコード録音こぼれ話、奥付
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
ボサノバにのって、ポピュラー・ベスト5
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー12
SG512
ブラームス/大学祝典序曲 ハンガリー舞曲第1、5、6番
A面GA5023:大学祝典序曲
B面GA5024:ハンガリー舞曲第1、5、6番
A面 指揮:渡辺暁雄
日本フィルハーモニー交響楽団
B面 指揮:ペーター・シュワルツ
東京フィルハーモニー交響楽団
録音:記載なし
1971年10月第2巻第10号
●《特集》=創刊一周年記念 ギター特集
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、ジャケット写真:山崎謙、全148ページ
【カ】《特集》スペイン音楽紀行 中林淳真
【カ】《特集》アルハンブラの思い出 足立朗
【カ】M.E.GALLERY 心にたゆとう絵 クールベ「波」 荒憲一
【カ】世界の民族音楽〈12〉 メキシコ アントニオ・モレーノ
★「世界の民族音楽」を小泉文夫さん以外の人が担当するのは初めて。
【二】《特集》ギターの文化史 皆川達夫
【二】《特集》echo名曲ライブラリー解説 たそがれのセレナード 高木東六
【二】《特集》ギター音楽の流れ 大沢一仁
【単】《特集》自由奔放なジプシー・ギタリスト――マニタス・デ・プラタ
【単】フォークは生きているか――ある解散したフォーク・グループを追って
【単】《特集》素朴さのなかの情熱――渡辺範彦 結城亨
【二】目で見る音楽史〈13〉 二十世紀の音楽 渡辺学而
【二】小さな愛の物語〈5〉〈6〉 永島慎二
【二】misic echo創刊1周年記念エッセイ募集
【二】服部正作曲教室〈12〉 良いメロディは良い詞から
【単】今月のステージ 横溝亮一
【単】オーディオ・コーナー テープとデッキの原理 長岡鉄男
【単】FMをたのしもう
【単】音楽教室訪問 滋賀県立八幡高等学校、鹿児島玉竜高等学校
【単】《特集》特別インタビュー 巨匠・イエペスに聞く ききて:小胎剛
【単】《特集》もう一つの世界 本田路津子
【単】《特集》ギターばか マイク真木
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】《特集》echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
カステルヌオーヴォ=テデスコ/ギター協奏曲ニ長調 & ロドリーゴ/アランフェス協奏曲
【単】オペラ名作シリーズ〈4〉 オセロー 作:シェークスピア、ダイジェスト:谷口慧、絵:矢吹申彦
【単】《特集》これからはじめる人のためのギターなんでも相談
――ダメなギターを買わないために……
――ムダなく早く上達するために……
――手入れと保存…
【単】《特集》ギター・ミニ辞典 宮本啓
【単】《特集》ギターを授業に取り入れている高校の紹介 愛媛県立三島高等学校、東京成徳学園
【単】音楽クイズ・懸賞募集、6月号音楽クイズ当選者発表
★今号は特集が読者のページまで侵食し、echo of echoが1ページも載っていない。こういうのは投稿者たちをがっかりさせるのでやめた方がよいのではなかろうか。募集した以上は、毎号きちんとその発表の場は確保するべきであろう。あるいは作品が集まらなかったのかもしれないが。
【単】echoレコード演奏者の横顔、奥付
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
小さな秋のメロディ、ポピュラー・ベスト5
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー13
SG513
ギター名曲集
A面GA5025:バッハ/ガボット、モーツァルト/『魔笛』の主題による変奏曲
B面GA5026:スペイン民謡/ロマンス(禁じられた遊び)、タルレガ/アルハンブラの思い出、グラナドス/スペイン舞曲第5番
ギター独奏:荘村清志
録音:1970年5月 東京
★A面2曲目の作曲者「モーツァルト」は、レコード印刷面のママ。モーツァルトは主題の作曲者であって、変奏曲全体の作曲者は「ソル」が正しい。高木東六さんも「モーツァルト」のままでレコード解説を書いてしまっている。読者から指摘があったのか、それとも荘村さんから突っ込みが入ったのか、後のSG553(A面とB面を入れ替えただけで内容は同じ)では正しく「ソル」と記載されている。バッハのガボットは、リュート組曲第4番ホ長調BWV1006aのもの。「ロマンス(原曲不詳)」と「スペイン舞曲第5番(原曲はピアノ)」のギター用編曲者の記載がないが、前者はまず間違いなくイエペス編曲のものであろう(なお、現在ではこの曲が「スペイン民謡」をルーツとするかどうかは疑問視されている)。後者は、前奏部分の装飾音をハンマリングで弾いているところから判断して、リョベートによる編曲か?録音データは、この録音を使い回したと思われるSG534・SG553では「1970年9月7日」と記載されている。
1971年11月第2巻第11号
●《特集》=シューマン
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、ジャケット写真:丸山勇、全148ページ
【カ】《特集》子供の情景――シューマンの「子供の情景」による自由連想 詩:三木卓
★三木卓さんの「子供の情景」に寄せた詩と、西欧の子供たちの微笑ましい写真で構成された詩情溢れるページ。このページのおかげで、「子供の情景」を聴くのがどれほど楽しいものになったことか。
【カ】《特集》シューマン カラー紀行 中河原理
【カ】M.E.GALLERY 南フランスの思い出 マチス「音楽」 稲垣悠子
【カ】世界の民族音楽〈13〉 スウェーデン 小泉文夫
【カ】歌のふるさと 木こり唄、子守唄、赦免地踊=道歌 京都
【二】《特集》純情の騎士 シューマンの人と芸術 村田武雄
【二】《特集》echo名曲ライブラリー解説 幼き日への追憶 高木東六
【二】《特集》シューマンのピアノ音楽 中河原理
【単】音楽の神様――パブロ・カザルス 黒田恭一、岩崎淑
【単】ボクの音楽論 ウハウハ 哲学がないよ! 冨田英三
【単】太い線をえがく――バイオリニスト潮田益子 岩城宏之
【二】オペラ名作シリーズ〈5〉 椿姫 作:A・デュマ・フィス、ダイジェスト:谷口慧、絵:灘本唯人
【二】小さな愛の物語〈7〉〈8〉 永島慎二
【二】服部正作曲教室〈13〉 個性的な表現を心がける
【単】今月のステージ 横溝亮一
【単】オーディオ・コーナー リスニング・ルームのすべて 長岡鉄男
【単】音楽教室訪問 山形県立西高等学校、熊本県立鹿本高等学校
【単】《特集》真実の女性――小説クララ・シューマン 内山登美子
【単】ワダヤンのわるのり対談〈1〉 これぞ屁道の極意! ホスト:和田則彦、ゲスト:小林秀雄
【単】《特集》echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 向坂正久
モーツァルト/交響曲第38番ニ長調「プラーハ」
モーツァルト/クラリネット協奏曲イ長調
モーツァルト/弦楽四重奏曲変ロ長調「狩」
★大木正興さんが急病のため、向坂正久さんが代役を務め、「聞いておきたい名曲名盤」のみの掲載となった。
【単】ミニ・エコー 宮本啓
【単】一冊の本「マイルス・デイビスの世界」岩浪洋三、荒地出版社
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
【単】echo of echo
詩人の広場
ディスカッション広場
今月のお買物 ファイバードラム
作品募集
音楽クイズ“まちがいさがし”、7月号音楽クイズ当選者発表、奥付
★今号からクイズが、写真クイズから“まちがいさがし”になった。ちなみに今号の問題はこう。「次の説明の中に、まちがいがひとつだけあります。ABCDの記号で答えてください。A:ベートーベンは補聴器を使っていた。B:交響曲は4楽章にきまっている。C:ドレミファはラテン語である。D:音楽の父と呼ばれているのは、J・S・バッハである」……このように、写真クイズよりもずいぶん簡単になり、物足りないレベルのクイズになってしまった。また、「詩人の広場」が、今号から「顔写真」を一緒に送るよう要求するようになった。今なら写真のプリントは家庭でも簡単にできるけれども、この当時は写真屋さんにネガを持っていってプリントしてもらう必要があったことを考えると、ずいぶん面倒な投稿条件を付けたものである。この当時だとカメラがない家庭もあっただろうに。
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
ギター教室〈14〉 小胎剛
思い出のスクリーン・ミュージック、ポピュラー・ベスト6
★今号から「ギター教室」が楽譜集内に載るようになった。
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー14
SG514
シューマン/ピアノ曲集「子供の情景」作品15
A面GA5027:知らない国々・めずらしいお話・鬼ごっこ・おねだり・満足・重大事件・トロイメライ
B面GA5028:炉ばたで・木馬の騎士・むきになって・おどかし・こどもは眠る・詩人のお話
ピアノ独奏:宮沢明子
録音:1970年5月 東京スタジオセンター第1St.
ディレクター:高橋義成
ミキサー:松田俊雄
★ご覧のように、ジャケットの綴りが「Kinderszennen」と誤っている(「n」が一つ多く、「Kinderszenen」が正しい)。今号から付録レコードの収録データや演奏者紹介がジャケット裏に載るようになった。
1971年12月第2巻第12号
●《特集1》=ベートーベン ●《特集2》=クリスマス
【カ】表紙イラスト:灘本唯人、【二】扉絵:ジェラルド・ホフナング、【二】目次
AD:奥野玲子、全148ページ
【カ】《特集1》三人のイラストレーターによるベートーベン展 湯村輝彦、河村要助、矢吹申彦
【カ】《特集2》聖書物語――ノアの箱舟 甲斐不二夫
【カ】M.E.GALLERY 変わらぬ感激 レンブラント「赤い服の老人」 前橋汀子
【カ】歌のふるさと 最上川舟唄 山形県民謡
【二】《特集1》晩年のベートーベン――古典主義からの脱却 大宮真琴
【二】《特集1》echo名曲ライブラリー解説 光り輝く希望への讃歌 高木東六
【二】《特集1》四つのエピソード ベートーベンの少年時代 武川寛海
【単】イラスト・ルポ ピアノ工場みてある記 松永謙一
【単】ボクの音楽論 部屋じゅうおたまじゃくし 谷岡ヤスジ
【単】演奏の限界にいどむ――高橋悠二 篠山紀信
【二】オペラ名作シリーズ〈6〉 エフゲニー・オネーギン 作:プーシキン、ダイジェスト:谷口慧、絵:原田維夫
【二】小さな愛の物語〈9〉〈10〉 永島慎二
【二】服部正作曲教室〈14〉 テクニックよりもハートで
【単】今月のステージ 横溝亮一
【単】オーディオ・コーナー グラフに見る楽器の音色 長岡鉄男
【単】音楽教室訪問 山口県早鞆高等学校、三重県松坂女子高等学校
【単】《特集2》イラスト&エッセイ
樅の枝につるした灯 串田孫一
モスクワからパリへ 中村紘子
パリのノエル 羽仁進
マキシコートのクリスマス みつはしちかこ
【単】echoリスニングルーム 今月のレコード 大木正興
【単】echoリスニングルーム 聞いておきたい名曲名盤 大木正興
ボヘミアのうたごえ ドボルザーク/交響曲第8番ト長調作品88
【単】ワダヤンのわるのり対談〈2〉 うんぱっぱチューバ節 ホスト:和田則彦、ゲスト:W・ムーア
【単】ミニ・エコー 宮本啓
【単】一冊の本「ピエロのサム」北山修、ブロンズ社
【単】music echo――世界のニュース・日本のニュース
【単】echo of echo
詩人の広場
ディスカッション広場
今月のお買物 ギター弱音器
作品募集
音楽クイズ“まちがいさがし”、8月号音楽クイズ当選者発表、奥付
★今号の「ディスカッション広場」は、9月号に続き、4月号の宇野功芳さんの記事「帝王カラヤン」に対する読者の投稿。今号は宇野さんに賛同する投稿を掲載している。宇野さんの発言は、この号にはない。
【二】echo楽譜集 ギターでうたおう
ギター教室〈15〉 小胎剛
《特集2》世界のクリスマス
ポピュラー・ベスト7
【単】愛読者カード
◆付録レコード
●echo名曲ライブラリー15
SG515
ベートーベン/交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付」第4楽章
A面GA5029:第4楽章 冒頭~330小節
B面GA5030:第4楽章 331小節~終結
ソプラノ:渡辺洋子、アルト:長野羊奈子
テノール:藤沼昭彦、バリトン:栗林義信
指揮:近衛秀麿
読売日本交響楽団
二期会合唱団
録音:1969年9月 東京厚生年金会館大ホール
ディレクター:相沢昭八郎
ミキサー:松田俊雄
★これはNAXOSからNYCC-27295の品番で出ているもの(96年に学研のプラッツから「近衛秀麿の世界」4枚組で出ていたもののうちの1枚)と同一の演奏であろうか?演奏者、録音場所、録音月などはすべて同じなのに、録音年だけが1年違っている。本レコードのジャケット記載が誤っている可能性が高い。
ご意見・ご教示等ございましたら
こちら からお送りください。
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